『野に咲く花のプライド』
・・・アンタがいなくなったとき、私は何を思っていたかしら。
・・・再びアンタと出あったとき、私は何を感じていたかしら。
・・・そしてアンタが再びいなくなったとき・・・・
アタシは、そのたびに強くなってきたの。
心に刺さって抜けない棘を胸に抱いたまま。
それでもこの世界に咲き誇る花になろうとしたわ。
アンタに愚弄されるだけの弱い存在じゃない、そう思って来た。
なのにアンタはずるい。
なんで、あんなことを言うのよ。
「・・・ごめんな」
最初にいなくなった時だって、そんなこと言わなかったじゃない。
再び出会ってからも、そんなこと言わなかったじゃない。
なのに、なんでアンタは!!・・・
もし、あれが真の、アンタとアタシの「さようなら」の合図だというのならば、
・・・アンタと三度出会った時、今度はアタシが言ってあげる。
身に纏った棘で、あんたを絡め取って、
「・・・ごめんね」
そしてアタシはこの手で、必ずアンタを止める。
今度はアタシが、「さようなら」をアンタに言ってあげる。
たとえ荊の棘が、アンタだけじゃなくて更にあたしの心をも裂こうとしても、ね。
・・・それでもなおアタシは、さらに強く気高く咲いてみせる。
それが、野に咲く花のプライド。
敢えて乱菊さんの「菊」ではなく、「荊」で。
華やかな雰囲気の一方で周囲と一定の距離を保ちつつ、更に己の身もいとわない覚悟でいる強い存在は、
彼女が一番しっくりくるかな、と。
個人的には、結構乱菊さんって、影ではかなりストイックなところがあるのではないか、と思っています。
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