『似て非なる、蓮の道』
 
 
 
 



極楽だァ?・・・なんだそりゃ。
平和で穏やかで蓮の花が咲いてる場所だと??
・・・くだらねェな、そんな場所。俺には用のねェ世界だろうが。
俺はどこまでも続く戦の道さえありゃいいんだよ。
 
 
 
 
いや、ちょっと待て・・・?
 
 
・・・俺は極楽なんざに目はねェよ、だがな、
もしもよ、そんなに極楽ってェのがいい場所だと言うならよ、
俺の背中にいつもくっ付いてきたあいつを、ちったァ遊ばせてやってくれよ。
あいつの髪みたいな色した蓮の道を、歩かせてみてやってくれねェか?
 
あいつは、鬼神だった俺によ、ほんのわずかな「人間」を与えてくれた奴なんだからよ。
多少度は過ぎるとしても、広いんだろ?極楽ってェのはよ。
あいつがひとり走り回ったところでどうってこたァねえだろォ?
今まで血の道しか歩かせてやれなかったんだ、俺と一緒にいたばかりによォ。
・・・たまにはあいつに、蓮華の上も歩かせてやりてェ。
血の色以外も見せてやりてェんだよ。

この手を紅蓮に染め続けた俺はともかく、
俺の背にいた、俺に「人間」を与えた、あいつにはその資格があるだろォよ。
 
 
 
まあ、あいつが飽きたと言いはじめたら、いつでも引き取りに来てやるよ。
・・・多分俺達には、極楽なんざ似合わねェからよ。
蓮の上を歩くには、俺は重過ぎる何かを背負ってんだろォが、
紅蓮の道を歩くには、あいつ一人を背負うくらいで済むからな。

・・・俺にはそれが、丁度良い。
 
 
 
 
 
・・・ミスマッチ第二弾、剣ちゃんと蓮の花!!
いまいち、キャラを掴みきれていないのですが、いじってみました。
この人にとって、やちるちゃんはどんな存在なんでしょうね・・・
親子?上司と部下?・・・それ以上の何か?
いずれにせよ、自分をあの世界で最初に「拒まなかった」存在、だから大事なんでしょうね。

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