・・・本来であれば、穏やかなその笑顔は何物にも代え難いもの。
掟だの何だのを差し置いてでも、護るべきと心に決めたもの。
・・・けれども、それが苦悩に変わるときが来るとしたら・・・?
それはきっと、いくつもの季節を経て、
今を生きる存在に、かつて愛したものの面影がより重なるようになったとき。
違うと分かっていても・・・哀しいくらいに、いとおしい
そして、恐れる・・・再び手離すときの、世界の終わりのような喪失感を。
-もう、あのような思いなど・・・。いっそのこと・・・・