ゆきわりそう

『春の使者』



どんなに長い長い冬でも、明けない冬はない。
どんなに遠く遠く隔てられた距離でも、縮められない距離はない。
・・・そう、信じていいですよね、兄様。

 
どんなに遅い遅い春でも、到来の喜びを知らぬ春は無い。
どんなに固く固く閉ざされた心でも、永久に通いあわぬ心は無い。
・・・そう、信じてもよいだろうな、ルキア。
 
 
二人の間に在った真冬を越え、互いのことを少しずつ知っていくうちに、
・・・『信頼』という春の訪れをも知る。

それを告げてくれたのは・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
-兄様、雪割草の花が咲きました!!まだこんなに寒いというのに・・・
-・・・小さくも、強く尊い春、だな。



雪割草の花言葉:『信頼』
他にも、どこか高尚だったり悲愴だったりする花言葉もあるのですが、
有名なのは『信頼』。
すれ違ったり色々あったりで二人の間にはとても冷たい壁がありましたが、
それでもいつか融けるような春はやってくる・・・と。
 
 ※ちょっと人を選ぶ(兄様がシスコン・・・気味?)なかきものも御誕生日記念に書きました。
テキスト5のどこかから行けるので、興味のある方は探してみてください。
そっちは凄く長いです。
 
 

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