茜色に煌くあなたの想いを、仄明るいだけの紫の私は受け継いでいけるでしょうか?
名ばかりの緋の色たわごとを、高貴な輝きを内に秘めたあなたは包み受け止めてくれるでしょうか?
私はあなたに何もしてあげられなかった・・・姉様と呼んでさえ差し上げられなかった
私はあなたに何もしてあげられなかった・・・見つけ出すことさえも、護ることさえも
あなたは私に残してくれた・・・あなたの想いを、私への慈しみを
あなたは私に与えてくれた・・・私に生きる希望を、託すことの出来る未来を
あなたは繋いでくれた・・・永遠に繋がることのないはずだった、家族という点と点を
あなたは繋いでくれた・・・永遠に途切れるはずだった、家族という点と点を
あなたは私の内にいます・・・あなたはとても眩しくて、受け止めきれない暁のよう
あなたは私の内にいます・・・あなたは光のような希望、そして影を纏った私の罪
私は・・・煌く茜色のあなたから放たれる、輝きの照り返しを受けるだけの、仄明かり
私は・・・まばゆい輝きを秘めた遠いあなたを求める、暗闇にぼんやりと浮かんだ、風前の灯
思う事は、互いのこと。
あなたは光で、私は・・・
私は無力で、あなたは・・・
・・・せめて私は、あなたの煌きをこの身に僅かでも受け継ぎたい
せめて私は、あなたが自ら輝けるまでは僅かでも照らし護りたい・・・
・・・私達は、同じ・・・
暁のような茜色に輝くあなたを受け継ぐのは、夜明けを待つ紫色を帯びた私だけ
落日に染まる茜色の私を受け継ぐのは、やがて自ら光を放つあなただけ
・・・そして、思いは受け継がれていく。
あかねさす、あなたから・・・
・・・紫の、あなたへと
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