たとえ・・・
その双眸で見つめてきた世界が異なろうとも、
その肩に背負ってきたものが異なろうとも、
その足で歩んできた道程が異なろうとも、
今、ともに在り・・・
これから先の遠き未来も、ともに歩む運命ならば・・・
途方無き程に長く、手繰り寄せる事が難儀であろうとも、
途中で嘆かざるを得ぬ程に、複雑に幾度も絡まりあっていたとしても、
いとも容易く切れそうな程に、か細く頼りなく見えたとしても、
― 兄様、やっとここまで解けましたね。
― ああ。
― こんなに細くて、長くて・・・何度も切れてしまいそうになったけれど・・・・
― そうだな。
― 私に結ばれた糸の先には、何方がいらっしゃるのかと思いましたが・・・・
― 本当に、お前と私がともに歩む運命であれば・・・これから先、何があろうとも、
・・・繋がっている、紅い、 あ か い い と で・・・
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