梅花藻

 

『 清らな世界でしか生きられぬ花のために 』


もしも・・・

貴女が清らな世界でしか生きられぬというのならば、
私がその世界を作り出そう。

貴女が清らに笑うことが出来る世界を・・・。


そう、

貴女は穢れを知らぬ白き花。
私にはその色こそ見えないけれど、きっと貴女はそのような姿。
 
 
 


清らな流れにその身を任せ、あどけなく笑うその声色。
それを奪うことなど、許されぬこと。


しかし、

時と共に川の流れは穢れを纏い、
その流れはやがて貴女を苛み、傷つけ、その命まで・・・。

貴女の微笑を、春風のような声色を、陽の光のような温もりを奪ったのは、
彼女が共に生きたいと願い、寄り処として選んだ・・・世界そのもの。

・・・嗚呼、この世界が、憎い。


ならば、

私が、世界を作り出そう、
私が、世界を変えよう、

・・・もう、貴女を苛むことのない、世界を。
・・・貴女を包み、貴女が生きるにふさわしい世界を。


この、私が・・・。


(私がその目に初めて見た世界は、事の他醜いもので。
このような世界に貴女は生きていたのか・・・。

だが、それ以上に醜く堕ちていたのが私であったことを知ったのは・・・
 
 
 

嗚呼、何時から私は道を違えていたのだろうか・・・。)
 
 
 


・・・東仙隊長でいじってみました。
最期の最後まで、報われない御方だったな・・・というのが、正直な気持です。
自分の味方たる友や、心から慕ってくれていた部下の存在もあったというのに。
そして、一時的にでも光を得たその目に・・・彼らを映すこともできなくて。

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