『矛盾の美』
私は認めないヨ、
その全体の形状も、
一つの房を取り出し比べた形状も、
その房から取り出した、枝分かれした先の房の形状も、
また其処から取り出した、枝分かれした小さな蕾の形状も、
全てが同じで、
全てが整然として、
全てが規矩で描かれたような、
完璧な、存在などとはね。
そう、世界に存在するものには何処かに必ず欠点はあるものでね、
其れを取り除きながら、ありもしない完璧を目指すのが素晴らしいのだヨ。
どんなに分岐しても所詮は双子葉植物、
花を付けなければ繁栄など出来るわけがナイ。
その花となる小さな蕾の一つまで細分化されてしまえば、
其処で自己相似は終わるもの。
だから、私は認めないヨ、
其れが完璧であるなどとは。
だがネ、
だからこそ、美しいのだヨ。
独特の美学と矜持をお持ちの此の方ですが、有る意味清々しいなと。
でも、おやりになることには関わりたくないです・・・正直(困)
ちなみに『ロマネスコ』というのは右の松ぼっくりみたいな野菜の名前です。
カリフラワーとブロッコリーの中間みたいな存在で、幾何学な形状をしています。
なにより、食べると・・・美味しいんですよ、コレが!!!!!!
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