酔芙蓉

『 紅 く 染めるのは 誰?』

 

 

(夜明け前の静けさの中で)

東雲の彩を未だ目覚めぬ其の身に淡く纏い

 

(上午の陽の下で)

白雪の如き玉尖を炎天に差し伸べ胡蝶の様に軽やかに舞わせ

 

(昼下がりの光を其の身に受けて)

愛しきものの眼差しから知る恥じらいに頬を薄紅に染め

 

 

(金色の刻にたゆたいながら)

黄昏の中募る想いに閉ざす瞼は紅涙に濡れて

 

 

 

 

 




・・・この少女を 紅 く 染めるのは、誰?


 

 

そう、この娘を 紅く 染めるのは・・・


※玉尖(ぎょくせん)・・・美しい指のこと。

 

刻々と変わる酔芙蓉の色彩に、ルキアさんの『年頃の少女らしい姿』を想像したり、重ねてみたり・・・。

でも、凛々しいルキアさんが一番私は好きだったりします。

 

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